こんにちは! 薬院六つ角矯正歯科です!
患者様によく矯正の痛みについて聞かれます。
矯正治療のイメージとして、”痛い” が多いじゃないでしょうか?
ただ、なぜ痛いのか?について知らない方がほとんどだと思います。
- 矯正による痛みとは?
- 歯が動く痛み
- 装置が当たることによる痛み
- 痛くなったらどうすれば良い?
- まとめ
1.矯正による痛みとは?
矯正治療の痛みの原因として、主に2つあり、歯が動く痛みと装置が唇と頬の内側や舌に当たることによっての痛みがあります。
2.歯が動く痛み
歯が動くときには、歯の骨(歯槽骨)を押します。そして歯が動くことによって隙間ができます。移動している側(圧迫側)の骨は溶けて、隙間ができたところ(牽引側)に骨が作られていきます。この生体反応を繰り返し行いながら、歯は動いてきます。(歯の動き方を知りたい方は、”矯正治療で歯が動く理由”のブログを読んで見てください)
この歯の動く過程で、炎症反応が起きます。炎症反応が起きることにより、痛みがでます。
矯正の歯を動かす痛みは、怪我したときの鋭い痛みではありません。鈍い痛みで、特に物を噛んだりするときに痛みを感じやすいです。
歯を動かす矯正装置には、表側(ラビアル)矯正、舌側(リンガル)矯正、マウスピース矯正などがあります。
歯が動くことによる生体の反応に関しては、どの装置も一緒ですので、すべての装置に痛みはあります。
どれくらい痛いかは、矯正治療を経験してみないと分かりません。
なぜなら、歯を動かすときの痛みの感覚には、個人差があるからです。
全く痛くなかった患者様もいれば、痛くてうどんなどの柔らかい食べ物しか食べられなかった患者様もいました。
私自身も矯正治療を受けましたが、痛みは鈍く歯が浮いたような感じで我慢できました。大体2、3日で痛みは落ち着きました。
あくまでも痛みの程度は個人の感覚によるものですので、治療してみないと痛いかどうかについては、判断しづらいです。
3.装置が当たることによる痛み
装置が、頬や唇の内側や舌にこすれて、傷や口内炎ができて痛くなることがあります。
装置装着初期に起きやすい痛みですが、特に問題無いという患者様もいらっしゃいます。
装置の種類によって、装置の当たり方が異なります。
表側(ラビアル)矯正装置は、外側に装置が出ているため、 唇の内側や頬の粘膜に当たりやすいです。
裏側(リンガル)矯正装置だと、歯の内側に装置がでているため、舌に当たりやすいです。
マウスピース矯正は、他の装置と比べて、外側(頬側)や内側(舌側)に出ている大きな装置はないので、傷つけにくいと考えられます。
これは、マウスピース矯正のメリットの一つだと思います。
どの装置も最初は違和感が強いと思います。
しかし、徐々に慣れてきますので痛みが続くことは無いです。そして、体の一部みたいな感覚になるので、気にしなくなると思います。
4.痛くなったらどうすれば良い?
歯が動く痛みの場合
装置装着後3~10日間歯の痛みや違和感がありますが、ほとんどの場合は、我慢できないほどのものではなく、次第に痛みは無くなってきます。
痛みがでている時に注意しないといけないのは食事です。痛みがでている時の食事は硬い食べ物は避けて、お粥やうどんなどの柔らかい食べ物を食べて、なるべく痛みを悪化させないようにしましょう。
どうしても、痛みを我慢できない方は、カロナールやバファリンなどの市販の鎮痛薬の服用を検討しましょう。
ロキソニンやボルタレンなどの非ステロイド性抗炎症薬は、痛みの軽減には効果的ですが、炎症反応を引き起こして歯を動きを悪くするので、注意が必要です。
痛みが気になる患者様は担当医に相談して、対処法を聞きましょう!
装置が、頬粘膜や舌に当たって痛い場合
矯正用ワックスをお渡ししますので、装置をワックスで覆います。ワックスによって装置が、粘膜に当たるのを防ぎ、痛みを軽減することができます。
5.まとめ
以上で、痛みのお話は終わりになります。
矯正治療を受ける上で痛みを避けるのは難しいです。
しかし、治療を受けるにつれて痛みに慣れてきます。
そして、最初に感じたときの痛みに対するストレスと比べるとだんだん軽減されていく傾向にあります。
痛みに慣れれば、楽しく矯正治療を進めることができると思いますので、今、矯正治療をしている患者様は、痛みを我慢して頑張っていきましょう!
矯正したいけど、痛みが気になる方は、近くの矯正歯科医院に相談してみると良いと思います😁