MENU

ブログ

Blog

2025年6月|【公式】薬院六つ角矯正歯科|福岡市中央区の薬院大通駅近くの矯正歯科

  • 2025.06.14
  • お悩み相談

矯正歯科治療をなるべく早く終わらせるために考えること

こんにちは!

今日は、矯正歯科治療を治療期間内に早く終わらせるポイントについてお伝えしようと思います。

あくまでも矯正歯科医として経験した上での個人的な意見ですので、参考程度に考えていただければ幸いです。

キーワード:治療期間内に終わらせたい、早く終わらせたい、医院選び、表側の矯正、裏側の矯正


そもそも矯正の治療期間(歯を動かす期間)は?

矯正治療は、どうしても治療期間が長くなる傾向です。ほとんどの治療期間は、装置を付けてから外すまで平均2~3年ですが、治療の進行具合で、3年以上かかっている患者さんもいます。

 

患者さんにとっての良いかみ合わせを達成しつつ、早く治療を終わらせるためにどうすれば良いか?

治療期間内になるべく早く終わらせるポイントとして以下の項目が挙げられます。

  1. 矯正診断
  2. 矯正装置の選択
  3. 治療時間の確保
  4. 同じ治療方針で、継続した治療技術で診てもらえる医院
  5. 患者さんの協力度
  6. 治療する時期

一つずつ説明していきます。


1.矯正診断

まず、患者さんの歯並びを治すための正しい診断、治療計画を作ることが大前提です。もし、誤った治療計画で治療してしまうと、治療期間が延びてしまいます。例えば、前歯をかなり後ろに下げないといけない矯正で、歯を抜かない矯正を選択することです。その場合、抜かない矯正(期間:1~2年)→抜歯矯正(期間:2~3年)となり、3年以上かかることがあります。適切な診断が治療期間が延びるのを防ぎます。


2.矯正装置の選択

装置には、主にマルチブラケット装置(表側ワイヤー)、リンガルブラケット矯正装置(裏側ワイヤー)、マウスピース型矯正装置があります。

それぞれの装置には得意な動きと苦手な動き、使い方があります。

得意な動き、苦手な動きに関しては、矯正歯科医師が把握しているので、患者さんの歯並びに合う矯正装置は、矯正歯科医の意見を参考にすべきです。

どの装置が患者さんにとって適しているかを判断するには、ワイヤー矯正もマウスピース型矯正も得意な先生に意見を聞くのが良いと思います。

使い方に関しては、特にマウスピース型矯正装置の使い方が重要になります。マウスピース型矯正装置は、1日20時間以上で毎日使用しないといけないです。1日でも使わなかったら、歯並びがズレてきて、治らないです。使わなければ一生治りませんし、定期的に通院してて治療期間が3年以上経っているのに、ほとんど歯が動いていない患者さんもいます。使うのが少しでも不安と思う方は、ワイヤー矯正を選択する必要があります。


3.治療期間の確保

矯正治療の受診に関しては、ワイヤー矯正でしたら、1ヶ月に1回、マウスピース型矯正だと、1〜3ヶ月ごとに1回来院することが多いです。

来院しないといけない理由としては、歯の動きの確認、説明、矯正装置の調整など行う必要があります。定期的な管理を行うことで、正しい矯正移動を維持し、治療を早く終わらせることができます

よって、定期的な治療時間の確保は、医院側も患者さんも必須になります。

患者さんは定期的に通院できる環境かが重要になります。

医院側の治療時間確保に関しては様々な対策があると思います。チェアー(診療ユニット)を増やすこと、矯正の先生、歯科衛生士を増やすこと、矯正歯科専門に特化していること、矯正診療日を多く取り入れていること、矯正歯科医がなるべく医院にいること、新規の患者さんの制限などです。特に休日は予約が混みやすいので、早く治療を終わらせるには予約が取りやすい対策が必須です。

しっかりしている矯正の歯科医院は、治療期間内に終わらせられるように、長期的な治療時間の枠を確保するように対策していると思います。矯正相談時にどういう対策しているか、質問してみると良いですね。


4.同じ治療方針で、継続した治療技術で診てもらえる医院

相談開始から治るまで、同じ治療方針で、継続した治療技術で診てもらえる医院での矯正が、予定の治療期間内に終わることが多いと考えています。

矯正歯科治療する方法として、①矯正歯科医が、診断と治療、歯科医師の指示のもと主に歯科衛生士が調整②矯正歯科医が複数いて、患者さんを一人で担当するか、複数の矯正歯科医でその時に出勤している先生が担当して治療③一人の矯正歯科医が矯正治療に関してすべて担当などがあります。

どの方法でも治療を担当する術者の治療方針と治療技術がぶれなければ良いと思います。理想としては、診断してくれた先生に治療してもらったほうが、一番治療方針について理解しており、いろいろな治療中の問題点に気づきやすいですし、先生の技術・知識を患者さんに提供しやすいので、治療がスムーズに進むと思います。ただ、その場合は診れる患者さんの数は限られます。


5.患者さんの協力度

予定より早く治療が終わる患者さんの特徴として、治療に対してとても協力的です。

何に協力的かというと、歯磨きを頑張る、装置を正しい使い方で使用、ゴム掛けを頑張る、定期的な通院、その他の注意事項を守ってくれることです。


6.治療する時期

中学生・高校生のほうが、大人と比較して早く終わることが多いです。理由として、若いほうが骨代謝が盛んなため、歯が動きやすいからです。

 


以上です。今回は早く治療を終わらせるにはどうすれば良いかのポイントについて説明させていただきました。矯正歯科治療というのは、虫歯治療などと比較して、治療期間が長くて、一生に1回か2回しかしない治療です。よって一度始めると中止は難しいですし、終わるまで治療しないといけないです。この記事がなるべく正しい治療期間内に終えるための参考になっていただければと思います。

住所:福岡県福岡市中央区警固1−1−23上人橋通りKIKUEビル2F

医院名:薬院六つ角矯正歯科

電話番号:092-717-5617

  • 2025.06.06
  • 矯正症例

開咬(上下の歯が咬めていない)、下顎の前歯が一本少ない症例を非抜歯矯正で改善した症例:ハーフリンガル矯正

こんにちは!

薬院六つ角矯正歯科です😊

 

今日はハーフリンガル矯正(上顎裏側にワイヤー)の矯正症例についてご紹介します。

キーワード:ワイヤー矯正、前歯が咬んでいない、下の歯が前に出ている、歯並びのガタガタ、下の歯が一本少ない(スリーインサイザー)、歯並びのズレ、裏側の矯正、見えない

 

患者様の主訴(気になるところ)は、前歯が咬んでいないとのことです。

お口の中を診ると、開咬(上下の歯が咬んでいない)、下顎片側側切歯先天性欠損(下顎の前歯がもともと一本少ない)、切端咬合(上下の前歯が先端で咬んでいる)、叢生(歯並びがガタガタ)などが認められました。

検査、診断の結果、非抜歯による全顎矯正治療を行うこととしました。

 

治療前後の写真です↓↓

 

治療経過の写真です↓↓

 

 

動的治療期間は2年6ヶ月でした。

左側の下顎の歯を後ろに動かす必要がありましたので、歯科矯正用アンカースクリューを使用しています。開咬で下顎前歯が一本欠損している症例はとても難易度が高いですが、患者様が、定期的な通院と歯磨き、ゴム掛けを頑張っていただいたので、無事に治療を終えることができました。

 

性別 :女性

年齢:20代

主訴:前歯が咬んでいない

診断名:歯性開咬

動的矯正治療期間:2年 6ヶ月

使用した装置:ハーフリンガル矯正(上顎:舌側にワイヤー、下顎:表側にワイヤー)、歯科矯正用アンカースクリュー

抜歯部位:非抜歯

治療費用総額(精密検査・診断、保定装置代含む、消費税込み):1138,000円

治療のリスク:歯肉の退縮、歯根吸収、歯髄充血、歯髄壊死など

※治療費用は治療の時期などで個人差があります.

以上となります。

早く治療を終わらせたい方は、歯を動かすために装置作製や抜歯などの準備が必要になりますので、なるべく早めの精密検査をおすすめします。

歯並びが気になる方は、お気軽にご相談ください☺️

住所:福岡県福岡市中央区警固1−1−23上人橋通りKIKUEビル2F

医院名:薬院六つ角矯正歯科

電話番号:092-717-5617

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ